東京都を走る昭和42年製のボンネットバス
西東京バス 夕やけ小やけ号は京王八王子駅〜陣馬高原下までを結ぶ貴重なボンネットバスです。いすゞBXD50型。
運行は5月のゴールデンウイークと9月末から11月上旬までの日曜・祝日。以前は3往復でしたが今は8時と15時の2往復です。この区間は西東京から移管された多摩バスが陣15系統として運行していますが、ボンネットに関しては従来どおり西東京バスに任されています。多摩バスの陣15系統は2006年9月を持って廃止されました。
終点陣馬高原下に到着した夕やけ子やけ号。狭い折り返し場で向きを変えます。パワステなんてありませんから、低速での切り替えしは腕力を必要とします。
リアビュー。ツーマン運転なので女性車掌が降りる際に運賃を受け取ります。運賃箱はありません。後ろは多摩バスの臨時直行便。
続々と登山客が下車。シーズンには定期の他に臨時は頻繁に出ますがやはりボンネットは人気が高い。普段は1時間に1本で末端は閑散としている路線です。夕やけ小焼け号は途中、関場・夕焼小焼・八王子駅に止まりますが、多摩バスの臨時は駅以外は直行便です。
中央1箇所の出入り口。リベットだらけのボディー。
到着後、数分で折り返し8:45分京王八王子行きとして出発。正面から見ると愛嬌があってかわいい。
車内。古いだけあってシートピッチも足元のスペースもきつきつ。かなり狭し。
運転風景。エンジンは当然前ですから最前列は派手なエンジンサウンドが響く。前にドアが無いので運転手の真横の座席がベストポジション。熟練の操縦技術を見ることが出来ますよ。
車内スピーカーと製造プレート。製造年月 昭和42年6月。既に40年も走り続けている骨董品。
いすゞのプレート。ロゴが古い。
三角窓。昔はあって当たり前で開くのが普通だった。冷房なんぞ望めない当時少しでも外気を取り入れるのに必要だったんでしょうね。
途中停車の夕焼小焼バス停。平成8年に「夕やけ小やけふれあいの里」が出来た事によって八王子寄りに300m程移動しました。
何分、古い車両ですんで運行終了するかも解らないですし、一度乗ってみてはどうですか?。バスマニアでなくても新鮮な気持ちになりますよ。
まぁ2007年に運行終了してしまったんですけどね。